このシリーズは、国際教養大学の内田浩樹先生が各地の中高校生を対象に行っている出前の飛び込み授業をライブ収録したものです。
これらの授業の狙いは、生徒の気づき、発見を促し、英語の面白さに主体的に触れさせることで、生徒が主体的に学んで行く流れを作ることにあります。
収録授業で使用したパワーポイントやハンドアウトはDVDご購入特典としてダウンロードできますので、この授業をご覧いただいた先生方ご自身で同様の授業を展開していただけます。
このシリーズについて内田先生にいただいたコメントも下記に紹介しております。
意図するところ、適した段階など、ぜひ、参考にされてください!
辞書指導とはこういうことだったのか!
この授業で生徒の辞書活用が変わる!!
なぜ辞書を使う必要があるのか?その流れを体験的に学ぶ!
どのタイミングでどのように行えば一番効率が良いのか?
5W1Hを使えば会話も作文も流ちょうに!
指導ステップを解説!!
会話を進められないのは、英語の能力不足ではない!
単なる会話にとどまらず、ライティングの指導にも効果が!
ニュース素材を英語授業に!
4技能を刺激する指導手順を伝授!!
3つの指導パターンで4技能をカバー!
CNNeeのNEWS DIGESTを使った指導の枠組みの提案と4技能の活用!
逆転の発想!
書けない生徒には日本語からアプローチ!!
「自分の言葉で表現する」とは、どういう作業なのかを体感する!
授業は日本語でも、生徒の頭の中は「英語でいっぱい」に!
考える活動を英語授業に!
クリティカル・シンキングの指導手順!
結論を出すためにはどんなことを知っていなければならないか(=どのようなデータが必要か)を導き出す力を育てる!
Dictoglossでリスニングとライティングとサマリーの統合!
読み聞かせから、再構築、共有、そして発表まで!
自分の言葉で表現する力を身に付ける!
良いプレゼンとは何か?
生徒自ら発見していく仕掛がいっぱいの90分!
中高生に適した指導の仕方が分かる!
そのまま再現すれば生徒は納得! 大学院生による再現授業も収録!
読める!発音が変わる!!
すべての発音記号をわずか1時間で指導!
リスニングに絶大な効果有り!!
学習意欲を自発的に高める発音記号指導!
単語の部品と意味に気づかせ、単語学習の意欲を高める!
初めて見る単語もまずは「部品」に着目を!
接頭辞20個、接尾辞40個で入試に必要な単語を克服する!
内田 浩樹先生より
毎回いろいろな学校にお邪魔して、初めての生徒さんに出会ってすぐ授業をする心地よい緊張感のなかで収録させていただきました。どの授業もそれぞれに思い出深いです。
中学校やfalse beginnerの多い高校の先生方には特に『発音記号を読もう!!』と『日本語を見つめてわかる関係代名詞(教えるのが楽しみになる文法指導シリーズ)』をぜひご覧いただきたく思います。
英作文を活性化させるために必要なブリッジ活動には『日本語を見つめて書ける英作文』をぜひお試しいただきたいです。
この活動が自在にできるようになれば『Dictoglossを授業に取り入れよう!』のような授業が可能になります。
続いて『クリティカル・シンキングを英語授業に』と進み、最終的には『Activate Your 4 Skills with CNNee』のような4技能型の授業を日常的に行う流れに持っていきたいところです。
英語で授業するということは、生徒がすでに獲得している語彙や文法項目を用いて、生徒が「知らなかった」情報をいかにして伝えられるかということがポイントになります。
そのモデルとして『部品で覚える英単語』を位置づけています。
教科書で読んだ内容のT or F活動ですとか、サマリーではなくて、英語に直接関係のないことも含めて、とにかくせいとに「へえ」と思わせるようなコンテンツを英語で生徒に伝えることはとても難しいです。
プレゼンは、定型パターンを教えてそれに当てはめて原稿を書かせることが多いように思いますが、プレゼンを興味深くする秘訣はもっと違うところにあるというメッセージを伝えるべく収録したのが『気づきから育てるプレゼン・スキル』です。
どのDVDも授業で使用したパワーポイントはハンドアウトはディスク内にデータで収録してありますので、どなたでもそのまま同じ授業を教室でお試しいただけるようになっております。
多くの方にご覧いただければ嬉しいです。
内田 浩樹先生より
ライブ授業シリーズはタイトルだけ見るとそれぞれ違った内容の授業を行っているように見えますが、全て共通して、次の2つのどちらかの目的があります。
一つ目の目的は、Meaning-focused Learningはどのように行うかをデモンストレーションすること。
もう一つは、中学校や高等学校の先生方が一般的にこうだと思い込んでおられることが、実はそうではないんだ、ということを証明することです。
『部品で覚える英単語』はMeaning-focused Learning、つまり「生徒に、知らないことを英語で聞いて理解することの喜びを与えると、こんなに反応をする」といことを見ていただきたかったのです。
発音記号については、大事だとは思っていてもあまり指導しないですよね。授業で出てくるたびに少しずつ触れていき、長い時間をかけて教えるものだと思われています。
これが思い込みなんです。
長い時間がかかるという思い込みを崩したかったのです。
実は60分で充分です。定着するとは言えませんが瞬間的には読めるようになります。1回このような授業を行い、その後は確実に発音記号を見せる授業を行えば良いのです。
『気づきから育てるプレゼンスキル』にも思い込みがあります。
よくある状況ですが、授業で生徒がプレゼンを行いますが、聞いている生徒はその内容が分っていないということがあります。発表者が辞書を使って原稿を書いているため、聞いている生徒には分らない言葉が出てくるため内容も当然わかりません。辞書を使うと一人芝居になり、相手にも伝わっていないのでやる意欲がなくなります。プレゼンやスピーチは辞書を使わないで書くことに徹底した方がいいですね。
■ 授業・解説:内田浩樹(うちだ・ひろき)
南山大学文学部卒、南山大学大学院外国語学研究科修了。愛知県立半田(はんだ)商業高等学校教諭、名古屋短期大学専任講師、鳥取環境大学准教授などを経て、現在、国際教養大学専門職大学院グローバル・コミュニケーション実践研究科英語教育実践領域代表・教授。専門は、英語教師教育、英語教育プログラム開発、教材開発、語彙指導など。著書は「つむぐ英単語(河合出版)」、「PLAY!拼裝英單(笛藤出版・台湾)」「英単語メモリー(Jリサーチ出版)」など。また、「国際教養大学・教えるのが楽しみになる文法シリーズ」(ジャパンライム)で授業実践をDVDで発信している。