アクション・リサーチとは、問題を把握し、必要な対策を講じてその結果を検証するもので、今日、教師教育・授業改革の方法として注目されています。
このシリーズでは、年間を通して、実際にアクション・リサーチに取り組み、授業改善に効果のあった指導法を紹介しています。
■ 監修・解説:佐藤 一嘉(さとう・かずよし)
:名古屋外国語大学 外国語学部 英語教育科 教授
名古屋外国語大学大学院 TESOL『英語教授法』コース主任
この「アクションリサーチから学ぶ英語教授法シリーズ」のDVDについては、私が担当する大学院のTESOLコース(英語教授法)に入られた先生方に、先輩方の授業実践のモデルとして見てもらい、実際にその理論をどうやって自分の授業に応用することが出来るかを考えてもらっています。
また、私は東海地区の研究校で英語のカリキュラム改革プロジェクトのアドバイザーとして17、8年ぐらい携わっているのですが、そこでは実際にDVDを見てもらい、その中で使用しているハンドアウトを真似することをおすすめしています。その指導法に慣れてきたら今度は自分たちでオリジナルのハンドアウトを作ることを提案しています。
大抵の先生方は最初の1学期期間は真似して、秋頃になるとオリジナルのハンドアウトを作れるようになります。
もし、忙しくて50分の授業をそのまま真似することが出来なくてもその中で自分が使えるもの、例えばコミュニケーションの活動でどうやってペアワークをやったらいいのか、そういう一つの活動からでも自分たちがやれることから真似して使ってみてください。
中・高で実践できる4技能統合型授業のモデルになる!
英語の総合力を習得することができるカリキュラムとして中学校・高校の英語授業でも極めて効果的に応用できる授業をご提案します!
生徒のモチベーションを上げ、学習効果を高める!
パフォーマンス・テストとは、エッセイ・ライティング、プレゼンテーション、インタビュー、ペアワーク、グループ・ディスカッションなどを使ったテストのことです。
日本語訳をせず、英語で授業ができる!
スキル・インテグレーションとは、外国語習得のために4技能を統合することです。その結果、学習者はインプットとアウトプットの機会を十分与えられ、繰り返し学ぶことにより学習効果が上がることがわかっています。
意味にフォーカスして英語を使う活動の機会を与える!
Focus on formとは意味のあるコミュニケーション活動を通して特定の文法事項に注意を向けさせるものです。このDVDは、授業の進め方とその指導の実際を具体的に紹介しています。
生徒が共に学び合う英語表現(Writing)の授業!
「書く活動」と「話す活動」を統合したコミュニカティブな授業の中で、生徒が主体となって言語活動を行うことによって実践的なコミュニケーション能力が身に付くことが明らかになりました。