「高大接続を意識した英語教育と学校改革の可能性」公開研修会レポート


高大連携の在り方を探る

 

新学習指導要領が重視する『思考力・判断力・表現力等』の育成を目指して、学校の方針に沿いながらグローバルな観点から高校英語教育を設計するための実践事例と、全教科を巻き込んだ学力向上を視野に入れた英語科中心の高校教育改革の事例を学び、よりよい高大連携の在り方を探っていく機会として、ジャパンライム主催で関西圏の京都にて、10月13日に研修会を開催しました。

 

 

映像収録を前提にした公開研修会として台風19号の影響を心配しながらの開催となったにもかかわらず、10数名の先生方の参加をいただき、熱心にお話しに耳を傾けていただき、貴重な学びの場となったと思います。

 

今回は、高校英語授業において先駆的に取り組みをされているお二人の先生を講師にお招きしました。

<内容>

『ニーズに特化した英語教育、英語表現』

 松川 慈先生(奈良県立青翔中学高等学校)

 

『総合学習を軸にした学校全体の授業改革』

 吉嶋 幸子先生(前滋賀県立玉川高等学校、現草津高等学校)

 

 討議

 監修・進行:山岡 憲史先生(立命館大学 教育開発推進機構 教授)

 

一人目の松川慈先生には、全国初の理教科単科高校における「将来グローバルに活躍する科学技術系人材の育成」という学校目標に向かつて学校全体で授業改善を行う日々の取り組みを熱く、具体的に語っていただきました。

 

二人目の吉嶋幸子先生は、文部科学省指定事業の研究主任として、また授業の最前線に立つ英語科教員としての実践・研究の中で見つけた組織づくりや体制づくり、授業づくりや評価指標づくり等のノウハウを伝えてくださいました。

 

長時間の緊張の中、松川先生と吉嶋先生の信念と実践力に裏打ちされた発表は、参加者の全員に強い感銘を与えたことと思います。また、同時に地道に誠実に取り組んでこられたお2人の発表こそ、多くの方々に真の勇気を与えるものであり、先生方の姿勢と教育への情熱に包まれた、非常に意義深い研修会となりました。

(2019.10.13)


この公開研修会の模様はDVDとして発売されています。

お二方の指導実践の発表に加え、それを振り返って山岡先生と行われた対談、さらに質疑応答まで収録した、密度の濃い内容となっております。